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プロフィール
片片山 寿子 先生 片山 寿子 先生
(かたやま としこ)
久留米大学医学部卒業。同大学内科等で10年勤務し、慈恵医科大学皮膚科医局を経て、都内の美容皮膚科勤務を約5年ほど経験し、当院院長として勤務。
日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本抗加齢医学会、日本臨床抗老化医学会会員。

肌だけでなく、体の内側のことも視野にいれながら皮膚トラブルを根本的に解決する美肌作りや、QOLを高めるウェルエイジング方法を指導しております。

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ケミカルピーリング

2008年4 月 4日 (金)

こんにちは。今回はケミカルピーリングのお話です。
ケミカルピーリングという言葉はここ数年でかなり定着してきました。
しかし、『ピーリングは肌を剥くこわい治療』『皮膚が薄い人には向かない治療』などと、少し恐ろしいイメージがあるかもしれませんので、まずはその誤解を解きたいと思います。

ケミカルピーリングとは肌にフルーツ酸、またはそれに準じた酸を塗り、肌の一番表面にある角質層を少しだけ剥離させることで肌を再生させ、肌全体の調子を整えてゆく治療です。‘角層を変えると皮膚構築が変わる’という理論に基づいています。

この理論を簡単に解説すると、これまで‘角質層はアカになって剥がれ落ちる直前の死んだ細胞’とだけ認識されていたのですが、最近では‘角質層こそ、肌代謝のカギを握る部分なのではないかと考えられるようになった’ということです。
もっともっと砕いて言うとすれば、角質層を少し剥離させると、そこから「肌の一番表面が薄くなりました、下から新しい細胞を上げてください。」というような伝達信号が皮膚の深いところに伝わり、新しい質のよい肌細胞が再生されてくる感じです。

・美白(シミ、ソバカス、肝斑)
・ニキビ・ニキビ痕治療
・小じわの治療
・毛穴治療
など、いろんな症状に効果があります。

今回は前回のブログに引き続き‘美白の本ワザ’というテーマですので‘美白’に焦点を当てると、
・肌細胞全体の代謝がよくなり、その過程でメラニン排出が促進されることで皮膚色の改善がみられます。
・ある種のフルーツ酸には、それ自体にシミを作る酵素の活性を抑制する効果もあるのではないかと実験されています。
基本的に、3週間に1回くらいのペースで繰り返し行うことで効果が出てくる治療ですが、角質層自体がかなり厚く硬くなってくすんでいる場合などは1度のピーリングだけでも肌にかなりの透明感がでることもあります。

『肌がびりびりに剥ける』ような強い治療ではありませんし、次々と新しい細胞が上がってきますので『肌がどんどん薄くなる』ということもありません。
‘ピーリングに興味はあるけれど、なんとなく不安’という方はまずはどうぞ気軽に相談にいらしてください。
ピーリング剤にもいくつか種類がありますし、また、濃度・PH・塗布時間を調節することで、いろんな症状や肌質の方に対応できます。

これからの季節、肌代謝が悪いとシミもできやすくなりますのでおすすめです。
ただし、毎日のスキンケアとして、日焼け止めは必ずきちんと塗り、陽射し対策も十分に行いましょうね。

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