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プロフィール
片片山 寿子 先生 片山 寿子 先生
(かたやま としこ)
久留米大学医学部卒業。同大学内科等で10年勤務し、慈恵医科大学皮膚科医局を経て、都内の美容皮膚科勤務を約5年ほど経験し、当院院長として勤務。
日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本抗加齢医学会、日本臨床抗老化医学会会員。

肌だけでなく、体の内側のことも視野にいれながら皮膚トラブルを根本的に解決する美肌作りや、QOLを高めるウェルエイジング方法を指導しております。

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ボトックス治療

2008年5 月30日 (金)

こんにちは。暑くなりましたね!!
このくらい暑くなってくると、長袖の服やスカーフでの外出は汗をかいてしまいます。汗をかくと日焼け止めも落ちやすくなるので、なかなか万全な紫外線対策が難しくなりますが・・・(´∞`)ヾ。しかし、私はわりとがんばっています(`‐´)/。
みなさんはいかがですか?

前々回、紫外線はシミを作るだけではなく、コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやタルミの原因にもなることを書きました。
200805281146000_2さて、今回は‘シワ’にターゲットを当てて、‘シワのボトックス治療’に関するお話です。

‘シワ’にもいろんなタイプのものがありますが、ボトックスは‘表情ジワ’の治療に用います。
‘表情ジワ’とは、笑ったり、怒ったり、困ったり、びっくりしたり、いろんな表情を作ることでできるシワのことです。
よく笑う方は目尻に入ったり(カラスの足跡)、いつも悩んだり困ったりしている方は眉間に縦に入ったり、私の場合は、びっくりすると額に横シワを寄せて目をパッチリ大きく開く癖があり、いつのまにか驚いていないときでも額の横ジワが消えない状態となってしまいました・・・。
若い頃は皮膚のコラーゲン(膠原線維)やエラスチン(弾力線維)が整っており、また皮下組織にも弾力があるので、少々シワを寄せたところで、すぐ元に戻ります。しかし、年齢を重ねるにつれ皮膚の弾力は失われますから、一度シワを作ってしまうとなかなか戻らなくなってしまいますし、シワを作るたび、それはどんどん刻まれて深いシワになってゆきます。

ではどうすればよいのか・・・。
表情を作るのは筋肉の動きです。この筋肉の動きを止めるのがボトックスです。筋肉が動かなくなると表情は作られなくなります。表情が作られないと、もちろん表情ジワはできません。

と、簡単に書いてしまいましたが・・・。

表情が作られなくなると少し不自然な感じになってしまうこともあります。
眉間の縦ジワなどはないほうがずっと印象がよくなりますが、目尻の笑いジワはなくなってしまうと少し不自然かもしれませんね。
その方その方の好みもあると思いますし、もし不安のある方は少しずつ治療してゆくと、自然な感じに仕上げることもできます。

具体的な治療は、ベッドに横になっていただき、気になるシワの部分数箇所に少量ずつボトックス注射をうつ。3分ほどで終了です。
注射の痛みが苦手な方には、麻酔薬を塗ってから治療を行います。

ボトックス治療は、1~2回の施術で十分な効果が得やすい治療です。
効果は半年ほど継続します。

ボトックス治療と併用で、皮膚のコラーゲンやエラスチンに働きかけるような治療(ケミカルピーリングやフォトフェイシャル)ビタミンCの美容液を使用していただくのもよいですね。


また、ボトックスにはもうひとつ別の効果があります。汗を抑える効果です!
この季節、汗が多い方、服に汗ジミができて不快な方、抑汗スプレーなどであまり効果を感じられない方には是非、試していただきたい治療です。
この治療の詳細は次回お届けいたしますので今しばらくお待ちください(^^)/。

日用食料雑貨店

2008年5 月27日 (火)

こんにちは。今回はお気に入りのお店を紹介させていただきます。
広尾の商店街にある‘ナチュラルマート’。小つぶな店ですが、理想の地球生活をギュッと凝縮したようなお店です。

数年前から、ほとんどの日用品・食品・雑貨類をここで調達するようになりました。アオハルと同じ、木作りの棚に盛り沢山の商品が並んでいて、眺めているだけでもとても楽しいです。

オーガニックのものが中心に扱われているのですが、‘オーガニック’がどういうものかもよく知らない頃から、『どうしてここのお店の野菜や果物、ソーセージはこんなに美味しいんだろう(∵)?』と不思議に思っていました。

200609062031000
健康な旬の野菜はギュッと濃い味で本当に美味しく、生命力にあふれています。
有機農業とは、単に農薬や化学肥料を使わないだけでなく、自然と生き物が共生してゆくにはどういうシステムやサイクルを作ればよいのかを考えることで、環境への負担を減らすことなのだそうです。

フェアトレードの商品も置いてあります。フェアトレードとは、貧しい国の生産者から搾取するのではなく、彼らにパートナーとしての適切な賃金を支払い、よい商品を作ってもらうシステムです。

このお店は私にとって、ちょっとした、しかし重要な意識革命の入り口になりました。

‘人と地球にやさしさと思いやり’ 自分がほんのちょっとだけでもそのことに関わっていると思うと、なんとなく幸せな気分になれます。
美味しく楽しく関われるのも無理がなくてよいです(∵)♪。

そうそう、スタッフのみなさん、とっても親切で、肌がツヤツヤ、すごくきれいです!
心と身体の内面の美しさが表れているのでしょうね。

ちなみに私のお気に入りは、
竹の炭、メダカも泳げる洗濯洗剤、有機パウダー緑茶、ココナッツクッキー・・・
そして、時々かわいらしいおみやげがくっついている野菜たちです(^^)。

スリッパ

2008年5 月22日 (木)

クリニックのスリッパを変更いたします。

当クリニックは構想の時点では、靴を履いたまま1~3階へ上がっていただく予定でした。しかし内装が完成したとき、床の白木が思っていた以上にすごくきれいで、また、天井・壁・床に民家を思わせる温かみがあるので、この雰囲気を大切にしようと、やはり靴ではなくスリッパを使用していただくことに決めました。
どのようなスリッパにするかかなり悩んだのですが、清潔を第一に考え、使い捨てのものを採用しました。

しかし、これは履き心地もいまひとつだし、なにしろ地球に優しくないですね(´_`)ヾ。

200805191952000
いろんな方からご意見をいただき、スタッフでもしばらく考えましたが、やはり使い捨てのスリッパは中止いたします。
そして替わりに、洗濯ができるスリッパを使用していただきます。
内装の白木と一緒で北欧産の、素朴で丈夫で履き心地のよいスリッパです。
中敷は毎回交換させていただき、定期的に洗濯いたしますので不快感無くご使用いただけます。

ご理解ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

日焼け止め追加

2008年5 月19日 (月)

先日の日焼け止めブログの‘グラフ’が見にくかったと声があり。
すみません!
以下、参考にしていただけると幸いです。
200511081141000_2 ・SPF5~25.PA+
 散歩、買い物、洗濯、ごみ捨てなど

・SPF15~45.PA++
 屋外での軽いスポーツ、ドライブ、通勤、通学など

・SPF35~50+.PA+++
 炎天下での長時間にわたるスポーツ、海水浴、ハイキング、キャンプなど

日焼け止め

2008年5 月16日 (金)

こんにちは。
いよいよ強力な紫外線が降りそそぐ季節に突入です。
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紫外線はシミ・くすみ・シワ・タルミなど、肌老化の原因になるだけではなく、繰り返し浴び続けることで肌細胞のDNAまでも傷つけ、皮膚癌を起こしやすくしてしまいます。
曇りの日でも、晴れている日の50%、雨の日でも30%の紫外線が地表に到達しています。

紫外線は、春夏秋冬いつでも肌に影響を与えていますが、最も強力に降りそそぐのが5~8月です。

みなさん、紫外線対策は万全ですか?
サングラス、スカーフ、帽子、日傘、そして肝心なのが日焼け止めですね。

さて、ここからは日焼け止めのお話です。
日焼け止めには‘紫外線吸収剤’と、‘紫外線散乱剤’の2つがあります。
それぞれの特徴としては、

・紫外線吸収剤:紫外線と反応して紫外線を他の化学エネルギーに変換する。塗り心地はわりとマイルドで、白浮きしないが、まれにかぶれる人がいる。
・紫外線散乱剤:紫外線を散乱(反射)させて肌への進入を防ぐ効果がある。かぶれを起こす心配がないが、塗ると少し白浮きし、肌を乾燥させることがある。

一般的な日焼け止めには両方が入っています。両方の併用で紫外線防止効果は高まりますが、敏感肌の方は肌の状態に合わせて選ぶのがよいかと思います。

それから、日焼け止めを選ぶときには紫外線防止効果の指標として記載されている、SPF、PAを確認することも大切です。

・SPFは紫外線B波(肌の表面に影響を与えてシミ、くすみの原因となる紫外線)に対する防止効果の指標。
・PAは紫外線A波(肌の奥にまで到達しシワやタルミの原因を作る)に対しての指標。

私は、冬の間は肌が乾燥しやすいので、紫外線吸収剤のみのSPF18、PA++の日焼け止めを使用していましたが、現在は吸収剤・散乱剤の両方が配合されているSPF50+、PA+++のものを使用しています。

200805161305000AOHALにはベビー用から大人用まで、いくつかの日焼け止めクリームを準備しています。ユニークなものでは‘アルテミア’というプランクトンの一種が入ったものがあります。アルテミアエキスは肌の中の‘ヒートショックプロテイン’を増やす成分で、‘ヒートショックプロテイン’とは、肌が本来持っている紫外線などの刺激から身を守る機能を高める物質です。紫外線によりダメージを受けた肌細胞をすみやかに修復する働きがあります。

これは‘保険付きの日焼け止め’といった感じでしょうか、さらに安心ですね。

さて、今週末は、帽子に日傘にサングラス、アルテミアエキス入りの日焼け止めで、どこに行こうかと・・・(^^)。

アロマ

2008年5 月 2日 (金)

Photo私の部屋にはかわいいアロマポットがあります。
ポットの模様が人の顔みたいに見えるので、ひそかに‘人面ポット(∵)’と呼んでいます。
疲れて「ハーッツ・・・」と深いため息などが出た時は、ポットが「ちょっとちょっと、そろそろ焚いてください(∵)/」と言っているようで、優しいアロマの香りでくつろいでいます。

香りは鼻の奥にある嗅細胞で電気信号に変えられ脳に伝達されます。
香りが脳細胞に及ぼす影響や、さらにに自律神経系、内分泌系、免疫系への効果は、現在ずいぶんと詳細に研究されており、おもしろい論文などもけっこう多いです。

肌に関するものだと
・ゼラニウム:肌のターンオーバーを促進する 
・ティートゥリー:ニキビの殺菌・消炎
などが有名ですね。

私はレモングラス、グレープフルーツ、ミントなどのフレッシュ系の香りが好きです。
ただ、好みとは別で、『なんだかこんな感じの香りが今は嗅ぎたいな~・・・』と思うことも多いです。
そうそう、去年の年末、急になぜだかココナッツミルクのような甘い香りが嗅ぎたくなったことがありました。探し回ってやっと『これだ!』と思うキャンドルを見つけ、いそいそと家に帰り・・・、火をつけて香りが漂いだしてからのとろけるような至福の時間は今でも忘れません (´‐`)♪
今嗅いでみると『?』という感じで、どうしてあの時あの香りが至福だったのかはわかりませんが、その時々でほしい香りが必要な香りで、その香りによって心が安らいだり、元気が出たりするので、きっと脳がその時々で必要な香りをちゃんとわかっていて、無意識の部分で“イマハコノカオリヲカイデミナサイ”というような指令を出してくれているのではないかと思います。
皆さんも、心のままに香りを楽しんでみてくださいね。

クリニックの1階でアロマを焚いています。この香りは専門の方が調合してくださった深みのある森林のような香りです。木材を沢山使用しているクリニックの内装とも相性がよく、とてもリラックスできます。
美容皮膚科は初めてで少し緊張気味の患者さんや、施術が終わって帰られる患者さんに、少しでもリラックスしていただけるとうれしいです。

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